【第35回】孫へ贈る「選ばれしエリート菌」。一生モノの健康法
有名な整腸剤の菌、実は「新生児の便」から選ばれたエリートの菌だって知っていましたか?免疫が確立する前の幼少期に、どんな“良い菌”と出会えるかが、将来の筋力や知能、さらには病気のリスクまで左右するかもしれません。生後3ヶ月の孫を持つ林が提唱する、30年後に感謝される「次世代エリート」を育てるための超・健康投資とは。
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☆今月は特別編として、5月6日に行ったライブ配信の模様をお届けしています。皆さんから寄せられた腸活・健康・人生の相談に林がガチ回答した内容をお届けしますので、お楽しみに!☆
早川:自分でヨーグルトを作ってしまった先生ですが、そういう気質が昔からあったりするんですか? ないものは自分で作ってしまう、みたいな。
林:あった。そもそも細かいことが大好きだったんですよ。クリスマスには自分でジオラマを作ったり。むちゃくちゃ器用でした。そういえば、幼稚園の時に1cmの紙で鶴を折ったことがあって。
早川:1cmで鶴を?!
林:父親が歯医者で、「薬包紙」という薄くて丈夫な紙が身近にあったんです。最初におばあちゃんに鶴を折って見せたら「上手だね」と褒めてくれて嬉しくなって。「もっと小さいのも折れるよ」とどんどん小さくしていったら、「一体どこまで小さくできるの」と言われてしまって。じゃあ1cmで折ってやろうと自分で切って、おばあちゃんにドヤ顔で見せた(笑)。
早川:器用さと負けず嫌いが合わさってますね(笑)。 ちなみに今、配信に「小学生の頃から器用でしたね」とコメントをくれた方がいます。
林:小学校からの同級生のNくんじゃないかな。同じ小学校だった6年1組の彼が、以前イベントの売り場まで来てくれて50何年来の再会があったんですよ。
早川:コメントや事前の質問でも多いんですが、神グルトプレーンを作るにあたって一番難しかったことは何ですか?
林:デパートの試食販売をやっていると、甘いのが苦手という方、糖尿病で糖の負荷を減らしたいという方、シェフで料理に使いたいのに甘くて使えないという方から、ずっとご要望をいただいていたんです。だから「じゃあ甘くないのを作ってみよう」と思ってまずオリゴ糖を単純に抜いてみたんですよ。そしたらもうびっくりするぐらいまずいのができてしまって(笑)。
早川:えー(笑)。どんなまずさだったんですか?
林:なんか全然いい感じがしないっていうかね。バランスが完全に崩れてしまうんです。オリゴ糖って乳酸菌の餌にもなっているじゃないですか。神グルトには5種類の乳酸菌と1種類の酵母菌が入っていて、そのバランスがオリゴ糖を抜くと崩れてしまう。全く別の匂いが出てくるし、自分で食べても便通への効果もなかった。もうこれはオリゴ糖を抜いたら菌のバランスが成立しないんじゃないかと思い始めて。
早川:それでも諦めずに続けたんですよね。
林:そう。毎回のようにご要望をいただくので、オリゴ糖なしでも菌を最大限に活かしながら神グルトの風味を出せるよう、発酵の条件や菌の量と比率を変えながらひたすら試作を繰り返して。それが今年の1月ごろにようやく「これじゃないか」というものができました。風味や食感は神グルトと同じで、甘みがないだけ。ちゃんとした検査機関で菌の数を測定しても遜色なかったんです。ただ、オリゴ糖の浸透圧の効果は得られないわけだから、極度の便秘の方には少し効果が緩くなる可能性はあるかなとは思っています。
エビデンスのある腸活で
病気の発症率を下げられるのではないか
早川:続いて、こんなご質問をいただいています。
Q 身内が癌になりました。ヨーグルトは癌の方にも食べさせていいですか?(海月さん)
林:発酵食品が癌の予防に効果があるのではないかという医学的なレポートはいくつかあって、それは事実です。ただ治療に関してはなかなか難しいところがある。ただ、今とても注目されている話があって。「オプジーボ」という免疫チェックポイント阻害薬、本庶先生がノーベル賞を受賞した薬がありますよね。癌細胞が免疫をすり抜けようとするのをブロックして、免疫細胞にもう一度「これが癌細胞だ」と認識させてやっつける仕組みの薬です。
早川:それと腸内環境が関係しているんですか?
林:そうした免疫に関わる薬の効果が、腸内環境が整っている方のほうが高いというデータが出てきているんです。あるいは一度薬が効かなかった方でも、腸内フローラを正常化させたらまた効くようになったという事例もあって、今世界中で臨床試験が行われているホットな領域です。まだ結論は出ていないですし、新しい領域の研究は最初に好成績が出てもその後ダメになるケースも多いので断言はできないけれど、メカニズムから考えると有望だと思っています。
早川:コメントにも「将来薬が発達するまでヨーグルトなどで病気にならないようにするのが当たり前になる」という声がきていますね。
林:私も全く同じ考えです。いち考えとして根拠なく言うんですが、いわゆる生活習慣病の半分ぐらいとか、癌のかなりの部分は、食習慣だけで予防できてしまうんじゃないかと思っている。だから大人になってから腸活を始めるのはある意味もう遅いですね。子どもの頃から正しくエビデンスのある腸活ができれば、病気の発症率が大きく下がるということがいずれ証明されると思っています。
早川:そういえば先生、最近うれしいニュースがありましたよね。
林:そうなんです。孫が生まれて3ヶ月になりました。お食い初めの100日を迎えるところで。最初にやったことがお食い初めでの腸活。ビオフェルミンを飲ませることでした(笑)。
早川:さすがですね(笑)。ビオフェルミンってどういう薬なんですか?
林:あれはビフィズス菌の薬なんですが、作り方がすごくて。新生児の便を徹底的にスクリーニングして、その中で有望な菌をピックアップして培養して薬にしているんです。つまりエリートの菌たちです。その菌を、まだ自分の免疫が確立する前の幼児に提供することで、その子の腸内環境の基礎が変わる可能性がある。
早川:つまり腸活は生まれた瞬間から、ということですね。
林:免疫が確立する前の幼少期にエリートの菌を定着させることができれば、その子が大人になった時に持久力が強くて筋力も高い、あるいはメンタルも頭脳も強い、そういうスーパーな大人ができてくるかもしれない。栄養のバランスや成分だけじゃなくて、腸内細菌から働きかけることで、フィジカルにもメンタルにも影響する。そういう可能性を私はすごく信じています。
早川:エビデンスが出てきたらまたすごい話になりそうですね。楽しみです。(了)
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