【第7回】クラウドファンディング成功のリアル。1360万円の支援を生んだ「覚悟」とは

今回は、ラジオ第7回「クラウドファンディング成功のリアル。1360万円の支援を生んだ「覚悟」とはをテキスト版でお届けします。

約850名から頂いた1360万円。その背景には、支援を募る前に決めた覚悟と、信頼を築くための地道な積み重ねがありました。マインドから設計・実践・反省まで──クラウドファンディングの本質とリアルを語ります。プロジェクト詳細はこちら。


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📖第7回テキスト版

🌸神グルトが誕生した
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📖第7回テキスト版


早川 神楽坂は飲食店が本当に多いと感じますが、先生はこのあたりに長くお住まいですよね。


 出身は東京の中野ですが、神楽坂には20年以上、住んでいますね。


早川 この20年でも、随分変わったと感じますか。


林 そうですね。私が医局に入った40年ほど前は、神楽坂は赤坂と並ぶ料亭の町でした。メインの坂の周りに店があり、一歩入ると料亭が立ち並ぶ路地が続いていてね。偉い教授に連れて行っていただくと大人になった気分になり、嬉しく感じたものですけれど、バブル崩壊で様相が一変してマンションが増えた結果、かつての店はほとんど残らなくなりました。

聞いた話だと、神楽坂から飯田橋までは飲食店が1,300〜1,500はあったそうですよ。


早川 ええ、そんなにですか。


林 近くにフランスと連携した会館があった影響で、フランス料理店が多い地域だとよく言われます。路地の町なんて呼ばれて、おしゃれな路地の奥に良い店があると評判ですが、メインストリートは観光化して家賃が上がってしまってね。ここ5〜10年で全国資本や採算度外視の店しか入れなくなってしまった状態です。


早川 そうなんですね。

先生は、神楽坂で食事されることはあるんですか。


林 先週少し触れましたが、外科医になってから昼食を食べなくなったんですよね。


早川  そうでした。必ず3食食べなくちゃいけないというわけではないですもんね。


林 そうそう。人類が1日3食を一般化したのはここ50年ほどの話で、それ以前は2食や不定期が普通でしたから。


🌱クラウドファンディングで得られたのは
1360万円だけではなかった


早川 先生は神楽坂で会社を立ち上げ、神グルトを作り、借金や赤字も抱えながら工場を作った。その中で、CAMPFIREのクラウドファンディングで849名の支援を集め、1360万5600円を調達されたと伺っています。これは本当に、すごいことですよね。


 本当に感謝しています。もう、ひとえに、お金がなかったもので。

弊社は社会的な意義を持った起業だった(第2回放送・テキスト参照)ので、できる限り出資は受けたくないと考えていました。それに還暦での起業、私の終活でもあったわけなので、出資者の言うことも聞きたくない(笑)。こういった形で就労支援やメディカルフードの事業を立ち上げる以上、自分でやるしかないと思っていました。

40代、50代だったら自分で会社を大きくしていけるかもしれないけれど、私には時間がないわけです。めいっぱい取り組めるのは10年ほどだと、最初から考えていました。


そんなことを考えて一人で始め、5年半かけてやっと単月黒字になった。そうなると経営の定説としては「次は工房を広くして、数人体制で製造をしよう」と考えるでしょうが、私はそこをパスして、先のステップに進んでしまおうと思ったんです。人数をちゃんと雇えるように、メディカルフードを一気に広められるように。明らかにオーバースペックの工場を、ドカンと作ってしまいました。ただ、神楽坂の自宅を担保に入れ、ビジネスコンテストで賞をもらっていても金融機関の融資には限界があった。圧倒的に足りなくて、クラウドファンディングに踏み切ったんです。


早川 実際踏み切ってみて、いかがでしたか。


林 昨年の4〜6月に実施したんですが、前後で毎日新聞さんが弊社の特集記事を組んでくださって。しかも社会的な企業である点を強調していただけて。「これが世に出れば、共感してくださる方がいる」という自信はありました。

そして何より、支えてくださったお客様の存在は大きかったです。弊社のお客様はロイヤリティが高く、購入してくださる方々の多くが、私の無謀な挑戦を理解してくださったんです。本当に図々しいですが、平身低頭で「支援してください」とお願いしたところ、たくさんの既存のお客様が支援してくださった。だから、ここまでの額になったのだと思います。

間違いなく一人ひとりのお気持ちが込められた大切なお金ですから、大きな励みにもなりました。ここまで来られたのは、あらゆる意味で、ご支援があったからです。


それから、こんな考え方を聞いたことがあります。「仕事で必要なお金は、3分の1は自腹を切り、3分の1は自分の動き次第で他の方から集め、残りの3分の1は努力で積み上げるべき」という。


それでいくと私の場合、最初の目標は500万円に設定しましたが、自分で150万円が出せなかった。そこで一旦クラウドファンディングを始めたわけですが、2日で500万円達成しました。達成期間が短かったおかげで注目されているクラファンとして取り上げられたり、先ほどの新聞記事が公開されたりと多くの方に見つけていただけたおかげで、セカンドゴール、サードゴールを定めてこれだけの金額を調達することができました。


早川 そうだったんですね。


林 とはいえ、普段のヨーグルトの製造だけで手一杯の状況で進めていたので、反省点が多くありました。リターン品の調達や返礼品の送付が遅れて、お叱りを受けることも多くありました。その節は、申し訳ありません。

印象的だったのは「神楽坂の天ぷら屋さんで私と支援者の方で、一緒に食事をする」というリターンを用意したのですが、1日で15人の枠が埋まったこと。それは本当に嬉しかったですね。


早川 うわあ、それは嬉しい。


 クラウドファンディングって見方を変えれば「お金を恵んでください」と言うような行為に思えてしまうこともあると思います。起業家はプライドが高くなりがちですから、実は私も、最初は強い抵抗がありました。

しかし、挑戦するか考えた時、自分の感情の優先順位を考えました。ちっぽけなプライドを守るのか、志を持った会社を正しく運営していくことを選ぶのか……。私にとっては、後者が大切だったんです。


早川 先生は、クラウドファンディングと出資は別物だと感じますか。


 別物だと感じますね。正直に話してしまうと、私が必要としているのは億単位のお金なので、集まった金額ですべての債務が解決できるわけではありません。それでも挑戦したことで、皆様から金額以上の勇気をいただきました。返礼品があるとはいえそれはささいなものです。849名の方が、自分のお金を私に託してくだったんです。「この会社を潰してはいけない」と背中を押された気がしました。


早川 それは、とてつもない勇気をいただきましたね。


林 本当に。


早川 今のところ、2度目のクラウドファンディングは考えていますか。


林 少なくとも今は、その時期ではないですね。2度目をやるなら、誰もが必要だと感じるタイミング。次のビジョンがある、とかね。クラウドファンディングってさっき話したように、お金が集まることだけがメリットではない。モチベーションアップや、会社の知名度向上の効果もありますから、そこは慎重に考えます。


早川 リアルなところまで教えていただいて、ありがとうございます。最後に、これからクラウドファンディングに挑戦する方に一言いただけますか。


 えーっと、めっちゃくちゃ大変です。一般の方から支援を得るので、当然自分が「支援に値する人間か」という総合力を試されますから。だからこそ、起業家なら一度は経験する価値があると感じます。まとまったお金を調達するのがどれだけ大変か、お金のありがたみを再認識することもできるでしょう。


🐮教えて!神グルト
「子どもも食べて大丈夫? どんな人は控えるべき?」


早川 神グルトはメディカルフードのイメージがありますが、子どもが食べても問題ありませんか?


林 医者としての逃げ口上に聞こえるかもしれませんが「幼児や手術直後の方は主治医に相談してください」と注意書きを記載して販売しています。

とはいえ神グルトはメディカルフードを目指していても食品ですから、基本的に食べられないということはありません。

以前の放送でお話しましたが、腸活は子どもの時期が最重要だと思っているんですね。腸内フローラは5歳前後で大体、菌が決まり、それ以降は外から入った菌が排除されやすくなりますから。

逆に言えば、5歳までに良い菌と出会えば、大人になってからも良い状態でいられる可能性があります。だから本当のところをいえば、事業が落ち着いたら、幼児の腸活にフォーカスして研究したいと思っているくらいです。


早川 そうだったんですか! 初めて伺いました。


林 神グルトに入っている乳酸菌は、病院で整腸剤として使う乳酸菌なんです。これは、何千何万という赤ちゃんの便を培養して選び抜いたエリートの乳酸菌を製剤化しています。

この乳酸菌を幼児に定着させれば、生活習慣病になりにくいとか、うつになりにくいといった可能性も考えられます。究極の未病・予防医療につながる可能性があるわけです。


早川 それはすごいですね。

逆に、神グルトの摂取を避けたほうがよい人はいますか。


林 腸を動かす働きがあるため、消化器や婦人科系の手術後で腸に癒着がある方や、腸閉塞を何度も起こした方は避けてください。重症の糖尿病で糖を一滴も入れたくない方も。

神グルトはオリゴ糖ベースですが、糖分がゼロではありませんから。

ちなみに、そうした方のために砂糖を一切使わない新製品も開発中ですので、今後もチェックしていただけると嬉しいです。


早川 それは楽しみですね! 番組で正式にお知らせできる日を、楽しみにしています。(了)



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聴けば腸と人生が整う! ラジオ番組「神グルトラジオ」の公式HPです。 この番組は、がん専門医をやめてヨーグルト屋になった 林和彦がインタビュアー早川洋平とともに がんや腸活、健康と人生について語ります♪ 下記の各種アプリで毎週月曜日に配信中! テキスト版はページ下部からご覧いただけます♪

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