【第13回】ヨーグルトマニア✨向井智香さんとヨーグルト対談!vol.1
今回は、新年特別回! 2025年12月8日に開催した神グルトラジオ初のライブ配信を全4回シリーズでお届けします。ゲストは、約3,400種のヨーグルトを食べ歩いてきたヨーグルトマニア・向井智香さん。ヨーグルトとの出合いや活動の原点、業界の裏話まで、 ライブならではの空気感でお楽しみください。
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ヨーグルトマニア/一般社団法人ヨグネット代表理事。大阪府出身。
同志社女子大学大学院文学研究科修了。
2011年に森永乳業から発売されたギリシャヨーグルトに衝撃を受け、SNSでヨーグルトのレポート掲載を開始。
25年12月現在での掲載商品数は3400種類以上。
日本各地を巡り、地域ごとの酪農・乳業の歴史や産業的価値、ヨーグルトの食文化を独自に研究。
ワークショップ、講演会、メディア出演等を通してその価値を語る。
22年には日本のヨーグルトを図鑑のように紹介する書籍『ヨーグルトの本』を上梓。
その翌年に一般社団法人ヨグネットを設立し、日本各地の中小乳業メーカーや六次化牧場を会員に迎えて「ご当地ヨーグルト」の魅力訴求に従事。
Podcast番組「ヨグネットのご当地ヨーグルト便り」不定期配信中。
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早川 今日のスペシャルゲストをご紹介します。ヨーグルトマニアであり、一般社団法人ヨグネット代表理事の向井智香さんです。向井さん、よろしくお願いします。
向井 こんばんは。よろしくお願いします。私は、2011年からSNSでヨーグルトのレビューを発信し続けていて。14年間でおよそ3,400種類のヨーグルトをレビューしてきました。
早川 3,400……! それはすごいですね!
向井 日本各地の牧場さんや乳業メーカーさんを訪ねて、独自に研究しながら、2020年に『ヨーグルトの本』を出版しました。その翌年、2023年には一般社団法人を立ち上げて、ご当地ヨーグルトを通して地域ごとの酪農・乳業の産業的価値を発信しています。
実は林先生とは、初対面ではないんです。以前岡山県の真庭市で開催されたヨーグルトサミットという大きなイベントにかかわらせていただいたんですが、そこにいらっしゃって、その時に初めてお会いしました。もう、6年も前のことになります。
林 覚えてます。向井さんはその時すでに有名でしたよ。「ヨーグルトの女王」って呼ばれてましたよね。
向井 呼ばれてましたっけ!(笑)
林 うん、「ヨーグルトの女王を紹介します」って言われて、向井さんが登場した(笑)。その後名刺交換をさせていただいたんですよね。
早川 それ以来だったんですね。
向井さん、今日はどんな1日だったんですか?
向井 岡山市内で仕事をひとつ終えて、今、宿泊先のホテルに入ったところです。
早川 忙しい中ありがとうございます。普段から、ヨーグルトのお仕事で全国を回っていらっしゃるんですか?
向井 そうですね、出張は多いです。
早川 酪農業界も厳しい状況が続いている中で、向井さんのような宣伝される立場の方が求められていたり、広めるためのイベントが増えている感じはありますか?
向井 それは、ありますね。
酪農家さんたちを盛り上げていこうというのは、業界全体の動きとしてあります。
それから、私のようなヨーグルトマニアに限らずバターマニアや牛乳マニアの方もいらっしゃるんです。そういう「作り手ではなく消費者の意識を持っているけれど普通の消費者さんよりも詳しい」という人って、消費者さんに魅力を伝える翻訳者のような存在だと思うんです。それを、酪農家さんやメーカーさんからは「すごく価値がある」と言っていただけています。
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早川 向井さんはそもそも、昔からヨーグルトがお好きだったんですか?
向井 ヨーグルトは、幼少期からずっと食べてはいました。というのも、私も林先生と同じく便秘だったので、母がずっと冷蔵庫にストックしてくれていたんです。それを食べるんですけど、最初は「商品を選ぶ」という感覚はなく「ヨーグルトだったらなんでもいいや」という気持ちでした。
それが、2011年に森永乳業さんが日本初のギリシャヨーグルトを出された時に、あまりにもおいしくてびっくりしたんです。それをSNSに投稿したことで、私の「ヨーグルトレビュー人生」が始まりました。
当時は、いわゆるインフルエンサーみたいな存在が今ほどいませんでした。だからまさかこれが仕事になるなんて思ってなくて「どうやったら酪農家さんになれるかな?」というようなことばかり調べていたんですけど、レビューを重ねるうちに「こんなにヨーグルトを食ベているやつはいない」というようにメディアに取り上げてもらったり、いろんなところで注目してもらえる中で、自然とそれが仕事になっていった、という感じです。
早川 なるほど。大学を卒業された後、いきなりフリーランスで今の仕事に辿り着いたんですか?
向井 実は私、大学院まで行って、ずっとアートを勉強してたんですよ。映像表現をやっていて、個展を開いたりとかしていたので、就職する気が全くなくて。大学院を出てから大学の非常勤講師をやりながら、ライスワークとしてウェブデザインとかコーディング、プログラミングみたいなことをやっていたんですよね。
それと同時並行で、ヨーグルトのレビューも書き始めて、取材も受け始めて……みたいな時期が、オーバーラップしています。
早川 いやあ、すごいですね。
林 彼女って、本当にちょっと話せばすぐ分かるんだけど、むちゃくちゃ聡明なんですよ。
向井 いやいや……(笑)。
林 話すこととかもそうだし、インスタのレビューコメントとかもね。普通、ここまで書けないよね。
早川 改めてインスタ拝見したんですが、僕もクリエイターのはしくれとして、すごく勉強になるアカウントでした。
こんなことを言うといろんな人から怒られそうですけど、インスタをフル活用しているアカウントって、なんとなくあざとさが透けて見えることもあるじゃないですか。
でも向井さんのアカウントはあざとくなくて、真摯なんですよね。純粋にヨーグルトを広めたいっていう気持ちが伝わるし、見せ方も自然でとても見やすい。
林 酪農家さんや作り手のことをすごく考えてくれていて、ヨーグルトに対する愛を感じますよね。
早川 本当ですね。
14年間の裏側でいろんなことがあったと思うんですが、向井さんとしてはいかがでしたか。ここに至るまで、ご苦労もあったんじゃないかと想像しているんですが。
向井 そうですね。メディアに注目していただいた時期はありがたくもあったんですけど、「自分を見て!」みたいなことをやりたいタイプの人間じゃないので、メディアに出て発信することが、ちょっと苦痛というか……。女性として見られたり、ルッキズムに晒されたりしながらヨーグルトのことを発信するのが、最初はうまくできなかったんですよね。今のインスタグラムは「自分にフィットする発信」になっているんですが、2023年に法人を作ったぐらいから「これだ!」ってやり方が見つかって、そこに落ち着くまでは試行錯誤を繰り返していました。
林 なるほど。
向井 それから、法人化する前は「ヨーグルトマニア」ってカジュアルな肩書きのせいもあって、門前払いを受けることも多かったんです。
メーカーさんから、なんて言うんですかね……。「チャラチャラした活動の中で、承認欲求の道具の一つがヨーグルトなんじゃないか」と受け取られてしまったりして。
早川 そうだったんですね。
そんな向井さんの話を林先生とさらに掘り下げていきながら、このあとはヨーグルトや腸活についてのお話もお伺いしていきたいと思います。(了)
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