【第22回】診察でうまく話せない……医師に質問してもいい?

「診察時に緊張して、うまく質問できません…」というリスナーからのご相談に、林和彦が医師の立場から本音で回答。診察時間は誰のもの? どこまで質問していい?医師が正しい診察室での質問の仕方をお伝えします。


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📖今週のよりぬき

・毎日4時間睡眠、体は慣れてくる?

・診察で緊張してもいいように「質問票」で備えて

・医師と患者は対等な契約関係

・街の病院で出会った若い医師

・「大食い」がなぜヤバいのか

・おならが出るのはいいこと?


📖第22回テキスト版


「診察で医師と話す時、
 緊張してしまいます」


早川 先生は、毎朝何時に起きてますか。


 6時ですね。現役で医者をやっていた頃は、もうちょっと早かったかもしれません。5時半くらいかな。出勤してからメールを見ている時間はないので、夜中か早朝に処理していました。


早川 メールは結構届くんですか。


林 まあ、めちゃくちゃ来ますね。今はSNSとかメッセンジャーとか連絡ツールがいろいろありますけど、当時はメールがメインだったので、届く数も多いんです。

学会の案内とかもあるからすぐ返さなきゃいけないメールが100、200あるわけじゃないけれど、医療の話ってコピペで返信できる内容なんてないわけですよ。


早川 いやあ、確かに。


林 だからちゃんと答えていくと、メールの返信だけですぐに1時間は経っちゃうんですね。だから何十年も、2時に寝て6時、もしくは1時半に寝れたら5時半みたいな4時間睡眠生活が続いていたんです。


早川 そういう生活が続いていると、ある程度、体が慣れてくるものですか?

それとも、何十年やってもめちゃくちゃしんどかった、とか。


林 人間って面白いものでね。研修医の頃から異常な生活だったので、慣れちゃうんですよね。特に私は消化器外科で、手術が12時間とか当たり前なんです。だから医者になって最初に困るのは立ちっぱなしで足がむくむことなんですが、それにも慣れてくる。次は11時間の手術にも、トイレに行きたいと思わなくなる。


早川 適応能力がすごいですね。

そんな先生に、今日はリスナーの方から質問が来ています。


【質問】

病院で診察時に緊張してうまく話ができません。「薬を飲んで様子を見ましょう」という答えしか聞けず、何でも質問する人を見て羨ましく思います。便秘の時は「溜まってますね」とだけ言われ、出された薬で高熱がでたこともありました。診察はなるべく早く済ませないといけない気がしています。早川さんは診察時にどこまで伝えたり、質問されるんでしょうか?

医師としての林先生の視点もお伺いしたいです。(実家はひとより猫が多い さん・女性)


早川 僕なんかは図々しいんで、病院に行った時は徹底的に医師に質問するので、いちばん面倒くさいタイプの患者だと思うんですけど(苦笑)。

でも、うちの母親なんかもそうですけど、とにかく医師の方を尊敬しすぎてしまうというか。大病院だと忙しい感じがより伝わるから、診察時に聞きたいことをうまく聞けないようです。それがすごくストレスで、よく分からないまま終わってしまう。そういう方は少なくないのではないでしょうか。


 そうですよね。最近だいぶ改善されてきたと思うけど、一昔前は「3分診療」なんて言われたりもしました。病院の外来には捌けないほど患者様がくるから時間内に収めなきゃいけないと思って、とにかく早く終わらせたいと思っているのが医師の本音です。それでも予約時間に間に合わなくて、患者様からすると「何のための予約時間だ」と思われるでしょうが。


早川 そうそうそう。


 それで皆さん、優しい方、思いやりのある方が「早く終わらせなきゃ」って思ってくださるんだと思うんだけど、医師の身としてはまったく気にしないでいいと思いますけどね。そこは患者様だけの時間なので、言いたいことは言うべきです。

とはいえ、実際に医者の前だと上がっちゃってちゃんと言えない、っていう方はいました。病院のクリニックに行くと緊張なんかから血圧が上がっちゃう「クリニック血圧」と「病院血圧」の方もいましたし。特に私、教授の肩書きがついていた時なんかはそれだけで緊張しちゃった方もいたんですよね。全然その必要ない、ただのおっさんなのに。

そんな方達によく言ってたのは「緊張するタイプだったら、質問票を作ってきてください」ってことです。


早川 事前に質問をリスト化しておいてもらうわけですね。うちの母も実践しています。


林 そうすれば医師としても、その方に15分使えるうち、体調確認以外の時間は質問の回答に宛てよう、と心構えできますからね。


早川 聞き忘れちゃった質問が、実は重要な質問だった……なんてことも回避できそうですね。


 あるいは「こんな質問したら悪いかしら?」みたいなことを考える方もいるんですが、それは医師が決めることなので。全然考えすぎなくていいですよ。質問票、オススメです。


業界全体で
「話せる医師」は増えている

早川 年齢による認識の違いとかってあるんでしょうか。たとえば年配の方は医師への尊敬の気持ちが強くて、若い方はそうでもない……というような。


 それはあると思います。若い方は、医者が偉くなんかないんだって分かってるから。その通りで、変にリスペクトする必要はない。基本的には対等ですよ。医師と患者は一種の契約関係というだけなので。


早川 なるほど。


 お金を払ってくださる患者様がいて、こちらは医療を提供する。そこが一方的な契約になっちゃうとよくない、大企業と下請けの関係みたいになってしまう。


早川 そうですよね。


 あえて1番困ることを言うとしたら、すごくインテリジェンスが高い方で一生懸命自分の病気とか関連の病気とかを調べてきて、「これはこうだからこうですよね」みたいに言われても、大体そういう情報は違っていることが多いんですよね。


早川 そういうこともあるんですね。


 そう、だからそういう時は困りますけど。基本的にはもう何でも聞いていい。診察の間は全部あなたの時間なので。

ただ、病態がいい方が本人の病気に関係ないことをずっと話し続けてしまう、そしてその後の方の病態が良くない……なんて場合は、「本当に申し訳ないんですが次の方が待っていて、今回はお互い様で、ごめんなさい」っていうことはありました。


早川 先生だったら、そう伝えれば収まりそうですね。信頼関係ができている感じがします。


 医者のコミュニケーションスキルって、近年すごく上がってきたと思うんですよね。65歳になると、帯状疱疹の定期予防接種のワクチンを新宿区が補助してくれて、5万以上するものを2万円で打てるんです。なので私も打ってもらうために近所のお医者さんに行ったら、若い医師の方が対応してくれて、めちゃくちゃ感じ良かったです。


早川 時代の流れで、変わってきているんですかね。


林 我々が上から目線で患者様に接する時代はもうとっくに終わっています。ちゃんと、医師と話せるので大丈夫です。

患者様のリテラシーも上がってるし、よく勉強もされている印象です。下手すれば、こちらが準備不足で答えに窮するような質問もいっぱい受けるんですよね。だからそういう中で、医師もいい緊張感を持って丁寧に接するべきだと思うし、実際現場はそうなっていっていると思います。

今の時代、若い医師が批判されやすくてすごくかわいそうだと思うんだけど、我々の頃よりよっぽどまともですよ。今の国家試験って40年前の国家試験と違って、ものすごく勉強しなきゃクリアできないんです。


早川 そうなんですか。


 今の若い子は「社会の役に立ちたい」って思っていて、お金とか地位のために医師を目指す人がすごく減っているんですよ。私を見れば分かるように、医師というだけではお金持ちになれない時代になっちゃってるから。


早川 医師の方からすると大変かもしれませんが、ある意味医療業界が健全な状態にアップデートしてきている、と言えるのかもしれませんね。


🐮「おしえて!神グルト」
胃腸が敏感な人へ向けて
アドバイスをください!


早川 僕の友人で「神グルト」を食べた方から、こんなお便りをもらっています。


神グルトを食べた時、夜中に目が覚めてお腹ゴロゴロとしたり、排ガスが出たりして、ちょっとしか食べてないのに「大丈夫なのかな」という印象を抱きました。「胃腸が敏感な方へ」というパンフレットの内容を読んでいなかったら胃腸薬を摂取しちゃいそうでした。ヨーグルトを食べるとおならが止まるイメージでしたが、そうじゃないんですね。牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする人、胃腸が敏感な人向けに、このあたりをもう少し詳しく教えていただけると嬉しいです。


林 胃腸が敏感と言っても色々原因があります。どちらかというと神経からくるような腸炎とか。あるいは慢性の大腸炎、小腸炎とか。それから「乳糖不耐症」という、乳糖に敏感に反応して腸がぐるぐる動いちゃう方もいます。

また、牛乳にはカゼインっていうタンパク質が含まれているんですけど、カゼインにも1型、2型があって、そこに過剰反応を起こしやすい……とかね。原因がいっぱいあるんです。だから一言では言えないんですが、総合的なアドバイスとしては、やっぱり「胃腸を労るっていう考え方が常に必要」だってこと。胃腸って、単なる袋じゃないんです。少し前にあった大食いのテレビ番組とか見てたら、ゾッとしましたね。


早川 ああ……。詰め込んでますよね。


 「苦しい」とか言いながらも食べてるでしょ。もし自分が胃だったり腸だったりしたらもう地獄です。ぎゅうぎゅうに伸ばされて、いろんな消化液をいくら出しても追いつかないで、体の中で悲鳴を上げてんのにまだ食べ物が入ってくる。

それから、大食いでなくても「もうお腹いっぱいだけど別腹」とかってケーキ食べちゃったりする方もいるわけじゃないですか。それって勝手だけど、体はかわいそうですよね。満腹になって精一杯消化しなきゃと思って努力してる中で、さらに砂糖の塊を入れるわけだから。内臓が音を上げますよ。だからそういうことは、避けてほしいなと思うんだよね。


早川 そう聞くと、体の負担、すごいですね。


林 そうなんですよ。

それから神グルトのお客様には、胃腸が弱い方も結構いるんですよね。おそらくその方たちは、神グルトを召し上がったことで腸内細菌や腸内フローラが回復してきていて、多少のストレスにも耐えられるようになっている。ストレスと乳酸菌の関係、ストレスと大腸の有用な菌との関係ってレポートがいっぱい出ていて、基本的に腸内細菌がいないとストレスには弱くなると言われていますから、乳糖不耐症などの特別な理由がない限りは、腸内フローラを整えれば、ストレスでお腹がギュルギュルすることは減ってくると思います。

それから、「神グルトを食べておならが増える」って言われることが、結構あります。でもそれって、今まで崩れてた腸内環境にちゃんとした栄養とか菌たちが届いたので、それらがむちゃくちゃ働いてくれてるから出るんだと思います。


早川 じゃあ、すごくいい状態だってことですね。(了)

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聴けば腸と人生が整う! ラジオ番組「神グルトラジオ」の公式HPです。 この番組は、がん専門医をやめてヨーグルト屋になった 林和彦がインタビュアー早川洋平とともに がんや腸活、健康と人生について語ります♪ 下記の各種アプリで毎週月曜日に配信中! テキスト版はページ下部からご覧いただけます♪

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